グーグルの難解な面接問題に挑む Googleがほしがるスマート脳のつくり方
Googleがほしがるスマート脳のつくり方
ニューエコノミーを生き抜くために知っておきたい入社試験の回答のコツ
ウィリアム・パウンドストーン (著), 桃井 緑美子 (翻訳)
Are You Smart Enough to Work at Google?
Googleがほしがるスマート脳のつくり方
読みごたえのある1冊だった。
真面目に本書に取り組むとかなりの時間がかかるだろう。
これはGoogleへの就職面接で奇問が取り上げられるというその実態を探る本である。
守秘義務に触れない範囲で関係者や求職者の話をきき、グーグルという今をときめく大企業への道を明らかにする。
面接の様子からアメリカの雇用に至るまで話題は幅広いが、基本的には面接で出される難問を紹介していくものだ。
本のおよそ半分の後半が解答編となっていて、そこだけ読めば単純な?クイズ本だ。
企業人にとって垂涎の魅惑的な福利厚生、そして何物にも代えがたいグーグルという企業で働くやりがい…。
一体グーグルで働く人はどういった人間なのか。
本書ではGoogleにとどまらず、それに追随した他社の奇問難問をもとりあげる。
大企業が求めているのは、単なる頭でっかちな人間などではなく、創造力を持った頭の柔らかい人間なのだということを感じさせる時代の潮流である。
時には(頻繁に?)マイクロソフトが難解で長ったらしい解答を提示するのに対し、簡潔な解答を出すグーグル、という図式でマイクロソフト的発想をおちょくってみせる。
マイクロソフト版の本も以前出しているようだが…時代の流れに乗ってみたというところだろうか。
さて本書に取り上げられた問題だが、いずれも難問ばかり。
「小さくなったあなたがミキサーに入れられてしまい、1分後にミキサーが作動するけれど、どうしますか?」
という恐ろしい問題から始まり、読者の出鼻をくじく。
個人的に一番面白かったのは卵を2個使って卵が割れない一番高い100階建てビルの階数を調べるというもの。
論理的に解答が導けるのだから面白い。
本書で扱われるのは難しすぎる問題ばかりでもない。
就職試験や公務員試験にでてきそうな取り組みやすい問題もいくつかある。
その中の一つだが、コーヒーが好きな人、紅茶が好きな人の問題について少し触れると、キャロル図ようなものを書いたほうがわかりやすいのではないかと思ったが。
私はベン図では上手く書けなかったので…(恥)
このやり方でとけたのだからまあいいだろう。
他にも、ピザを友達より自分が多く食べるには…なんていう実生活にも役立ちそうな!?普段考えもしなかった面白い話題も多い。
数学の知識は数列がたまに取り上げられるので、高校程度の知識があるに越したことはない。
どちらかというと理系な内容が多い。
全部理解しようと思わなければそこそこ楽しめるのでは?
専門的な知識を必要とされるものはごく一部で、基本的には畑違いの難問にどう取り組むかという姿勢が要求される問題なのだ。
問題の索引などもあって便利。
解答編と分かれていると述べたが、そうはいっても本文の中で解答が明かされるものも少なくなく、少々雑多な印象を受けたがまあ仕方ないか。
まずまずの良書だろう。好奇心を刺激されるのでは。
興味があったら読んでみるといいだろう。
ただ就職試験の参考に学生さんが読む本ではないだろう。
面接対策本に(する人はいないと思うが)するのでなければ、頭の体操にはいいと思う。
床にヘリウム風船をくくりつけ車のアクセルを踏むとどうなるかという問いだが、解答で述べられていたようにその実証動画は数多く見つけられた。
著者がどれを指したのかわからないが、いくつかアップされていて私が見た中ではこれがわかりやすく簡潔だったので、ここに掲載しておく。
本書をこれから見ようと思っている人が見たらつまらないかもしれないので、スルーしてほしい。
読む気がないのになぜかこの文章を読んでいる人のために簡単に説明しよう。
車に乗っているところを想像してほしい。電車でもいい。
急ブレーキを踏むとどうなる?急にスピードアップしたら体はどう反応するだろうか?
1分ほど考えてから参照されたい。
なぜこうなるのか?それは本書にて。
【送料無料】楽天ブックスで購入
単行本: 394ページ
出版社: 青土社 (2012/7/24)
ISBN-10: 479176661X
ISBN-13: 978-4791766611
ニューエコノミーを生き抜くために知っておきたい入社試験の回答のコツ
ウィリアム・パウンドストーン (著), 桃井 緑美子 (翻訳)
Are You Smart Enough to Work at Google?
Googleがほしがるスマート脳のつくり方
本の概要
読みごたえのある1冊だった。
真面目に本書に取り組むとかなりの時間がかかるだろう。
これはGoogleへの就職面接で奇問が取り上げられるというその実態を探る本である。
守秘義務に触れない範囲で関係者や求職者の話をきき、グーグルという今をときめく大企業への道を明らかにする。
面接の様子からアメリカの雇用に至るまで話題は幅広いが、基本的には面接で出される難問を紹介していくものだ。
本のおよそ半分の後半が解答編となっていて、そこだけ読めば単純な?クイズ本だ。
企業人にとって垂涎の魅惑的な福利厚生、そして何物にも代えがたいグーグルという企業で働くやりがい…。
一体グーグルで働く人はどういった人間なのか。
本書ではGoogleにとどまらず、それに追随した他社の奇問難問をもとりあげる。
大企業が求めているのは、単なる頭でっかちな人間などではなく、創造力を持った頭の柔らかい人間なのだということを感じさせる時代の潮流である。
時には(頻繁に?)マイクロソフトが難解で長ったらしい解答を提示するのに対し、簡潔な解答を出すグーグル、という図式でマイクロソフト的発想をおちょくってみせる。
マイクロソフト版の本も以前出しているようだが…時代の流れに乗ってみたというところだろうか。
問題について
さて本書に取り上げられた問題だが、いずれも難問ばかり。
「小さくなったあなたがミキサーに入れられてしまい、1分後にミキサーが作動するけれど、どうしますか?」
という恐ろしい問題から始まり、読者の出鼻をくじく。
個人的に一番面白かったのは卵を2個使って卵が割れない一番高い100階建てビルの階数を調べるというもの。
論理的に解答が導けるのだから面白い。
本書で扱われるのは難しすぎる問題ばかりでもない。
就職試験や公務員試験にでてきそうな取り組みやすい問題もいくつかある。
その中の一つだが、コーヒーが好きな人、紅茶が好きな人の問題について少し触れると、キャロル図ようなものを書いたほうがわかりやすいのではないかと思ったが。
私はベン図では上手く書けなかったので…(恥)
このやり方でとけたのだからまあいいだろう。
他にも、ピザを友達より自分が多く食べるには…なんていう実生活にも役立ちそうな!?普段考えもしなかった面白い話題も多い。
数学の知識は数列がたまに取り上げられるので、高校程度の知識があるに越したことはない。
どちらかというと理系な内容が多い。
全部理解しようと思わなければそこそこ楽しめるのでは?
専門的な知識を必要とされるものはごく一部で、基本的には畑違いの難問にどう取り組むかという姿勢が要求される問題なのだ。
問題の索引などもあって便利。
解答編と分かれていると述べたが、そうはいっても本文の中で解答が明かされるものも少なくなく、少々雑多な印象を受けたがまあ仕方ないか。
まずまずの良書だろう。好奇心を刺激されるのでは。
興味があったら読んでみるといいだろう。
ただ就職試験の参考に学生さんが読む本ではないだろう。
面接対策本に(する人はいないと思うが)するのでなければ、頭の体操にはいいと思う。
ヘリウム風船の動画
床にヘリウム風船をくくりつけ車のアクセルを踏むとどうなるかという問いだが、解答で述べられていたようにその実証動画は数多く見つけられた。
著者がどれを指したのかわからないが、いくつかアップされていて私が見た中ではこれがわかりやすく簡潔だったので、ここに掲載しておく。
本書をこれから見ようと思っている人が見たらつまらないかもしれないので、スルーしてほしい。
読む気がないのになぜかこの文章を読んでいる人のために簡単に説明しよう。
車に乗っているところを想像してほしい。電車でもいい。
急ブレーキを踏むとどうなる?急にスピードアップしたら体はどう反応するだろうか?
1分ほど考えてから参照されたい。
なぜこうなるのか?それは本書にて。
【送料無料】楽天ブックスで購入
単行本: 394ページ
出版社: 青土社 (2012/7/24)
ISBN-10: 479176661X
ISBN-13: 978-4791766611
内容紹介
世界一の頭脳集団と、知恵くらべ
世界最先鋭のクリエイティヴ集団・Googleは、夢のように充実した職場環境をそなえ、その恩恵に授かる社員の採用試験では、自由回答の難問で知的能力を試す。
ありきたりでない質問をしてこそ、どの企業も求めていながら、測り方を知らない資質=[革新を生む能力]を測れるのだ。
Google元面接官は言う--「面接の目的は、どこでアイデアがつきるかを見ることだ」。